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2019年11月27日

圧倒的な生の寄席囃子と落語、素晴らしかったです。

昨日は、木楽亭の落語会でした。彩都くらしの杜の企画女子宮本京子です。

前回の5月の林家菊丸さんの会の終了後、次回に寄席囃子を体験したいと無理を承知でお願いいたしましたところ、今回、染丸一門さんで使われている楽器を持参いただき、実演をしていただけました!


写真の右手にあるのが、「大太鼓」。
落語会が始まる前に、まず錠を開ける音、そして、たくさんのお客様が入っていただくことを願って「どんと来い、どんと来い、どんと来い」と打ち、最後は「入る」の文字になるようにしてバチを太鼓の面に抑えるという(繁昌亭などでは舞台の下座というところで演奏されるので見れないのですが)。

菊丸さんが打たれているのは締め太鼓。愛染さんは笛の名手さんで「能管(のうかん)」と「篠笛」を聞かせて下さり、始まる直前の「二番太鼓」を菊丸さんの締め太鼓とともに聞かせて下さいました。

ほかにも、“摺り”鉦は縁起が悪いということで「あたりがね」と呼んだり、「拍子木」を打つ体験があったり、「ドラ」という楽器もありました。どれも全て、入門されて修行中にお話を覚えるよりもまず扱えるようになることが大事だと。

出囃子についても、入門してすぐの前座さんは、「早く石段を上がって出世するように」という意を込めて尻を引っぱたくように 急速調で急き立てるような軽快なリズムの「石段」と決まっているらしく、10年を超える頃に独自のをつけてもらえるようになるそうです。

三味線の佐々木千華さんはどんな出囃子も譜面を置くことなく弾かれるということで、文枝師匠や南光師匠、春蝶さんなど客席からのリクエストにもすぐに演奏してくださったことがすごいのですが、それに合わせて愛染さんの納管や、菊丸さんの締め太鼓も一緒に演奏されているのもすごかったですね。

落語会では、演者さんが皆さん交代でその鳴り物をされるということで、鳴り物を打っている方が次に舞台にあがるその交代がなかなか大変だということ。今回も、実演のあとの愛染さんが舞台袖で太鼓を打ちながら、菊丸さんが間をつなげ、そして舞台を降りた菊丸さんが太鼓を打つという、見事な入れ替わりも聞くことができました。


上方落語特有の「はめもの」。大太鼓や締め太鼓、ドラ、三味線をいれることで、津々と雪の降る情景を。そして賑やかなお酒の宴会の様子、オドロオドロシイ怪談話をイメージさせる演出。「はめもの」が入らない場合との違いを比べることでより入ったときにその風景が見えてきました!

普段、木楽亭ではCDで一番太鼓や2番太鼓、出囃子を流しているのですが、今回は生の演奏が入り、噺の世界に引き込まれ人情噺の「幸助餅」では「涙しました」とのコメントチラホラいただきました!

噺家さんたちは、日頃から演目の修行だけでなく、「はめもの」の練習もあったり、日舞をならうことで女性の仕草が上手になったり、と色々な修行練習をするという。


菊丸さんの演目は「幸助餅」。時には「はめもの」もあり、涙をそそりましたね。


愛染さんは「隣の桜」。宴会の賑わいがとても迫力ありました。


楽屋に置いてあるネタ帳に、今回の演目が記載されました。


落語会の時のコラボ食堂は、山椒屋たけのうちさんが「落語弁当」を。今回の演目をご存じだったのか、「幸助餅」が!

いつも始まる前はドキドキですが、あっという間に終わってしまい寂しさが残るのです。それぐらい圧倒的な時間をご提供くださった、菊丸さん愛染さん、千華さん、ありがとうございました。

そして、今回も素敵な写真を撮影ありがとうございました!


さあ、次回は年に一度の同期の二人会です!お申込みお待ちしておりますね!